レース開始前に車いす走行が行われました。
スターターは、大野市長 岡田 高大(おかだ たかお)氏が務められました。
スタートしました。
ゆっくりですが、しっかりと車いすを進めます。
車いすを後ろから補助しているのは、奥越明成高校生徒ボランティアのみなさんです。
本競技の開始に向け、ゲストランナーの森脇 健児(もりわき けんじ)氏が出てきました。
各種目のスタート前の激励に続いて、スターターも務めるようです。
スタートラインでは、選手がスタンバっています。
「はい、スタート5分前です。」など仕切る仕切る。
たくさんのギャグを織り交ぜて、スタート直前で緊張が高まる選手をリラックスさせようとあの手この手で選手だけでなくギャラリーも笑わせています。
スタートまで間が持たないこともあり、独演会は続きます。
もう完全にあたり一帯は、独裁状態です。
森脇氏の弁舌は、本人も気づかないうちに止まらなくなってきました。
もう誰のスタートなのか、何の行事なのかも分からなくなっています。
でもかまわず話し続けます。
誰か止めてください。
本人は、陶酔してるんです。
ようやくスタッフからスタート時刻になったことを知らされ、我に返った森脇氏は、スターターの準備に入りました。
森脇氏は、じーっと時計を見つめます。
「よーい。」
選手が構えます。
「ぱん」というピストルの音と同時に選手が勢いよく飛び出します。
怒涛のように選手がスタートラインを踏み越えて疾走し始めます。
次から次と...
次から次と...
楽しみながらも次から次と...
健康づくりの実年世代も...
それぞれの目的目標を目指して...
スタート直後にシューズが脱げたチビッ子もいたり...
寡黙に走る人も...
余裕で走る人も...
ゆっくりスタートの人もいますが...
森脇氏のゲキが飛びます。
記録狙いの人も...
お父さんの方がやる気になってしまった親子も...
お母さんと手をつないでいるボクちゃんも...
みんな元気にスタートを切っていきました。
シャツを着替えてからも、森脇氏は続けます。
絶好調です。
種目が変わるごとに、注意事項をユーモアを交えて選手に語りかける森脇氏。
うれしそうです。
こうやっているのが一番というようなご満悦の表情です。
スタートすると選手の走り方をじっくり見守ります。
じっくり見守っています。
さあ、5キロ一般男女4部門のスタート時刻が迫ってまいりました。この種目に出走する森脇氏は、もうハンドマイクを持っていません。
この選手群のどこかに森脇氏はいるはずなんですが...。あっ、スタートしました。
どんどん選手が駆け抜けます。
その中に森脇氏の姿を探すんですが...
森脇氏は、見つかりません。
見つからないうちに森脇氏は、もうスタートが済んでしまったのでしょうか。
アレッ!後ろの方で黄色いTシャツが動き始めました。
森脇氏が最後尾を走っています。なんだ最後からついていくつもりだったのか。...と思って見ていたら、その右手前でGArA LiBEROのフットボールユニフォームを着て、すごく大きなカメラのシャッターを切っているのは、大野市蕨生在住のK.K氏(56歳)ではありませんか。まだ、森脇氏がスタートしたことには気付いていないようです。
その4へ続きます。
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