プランターに2種類の野菜の種を蒔きました。
まず、つるなしえんどうです。家の横にプランター3つ、後ろの庭に6つ。
株式会社 サカタのタネさんによると、
特性
1. 草丈は温暖地では70~80cm、寒冷地の春まきや、暖地の秋まきハウス栽培
では150cm前後になります。節間は短く、分枝は少ないですが、葉色は濃い
です。
2. 莢色は濃く、ハウス栽培でも濃色で見栄えがよいです。莢は肉厚で甘みがあ
り、おいしいです。「グリーンピース」のように粒を肥大させて、莢ごと利
用します。
3. 極早生で花つきがよく、下位から着花する短期多収の「スナックエンドウ」
です。
4. エンドウ立枯病(レース1)に抵抗性、うどんこ病に強いです。適応性広
く、各地で栽培できます。
気象条件と灌水
冷涼で適湿の場合、つる伸びよく、良莢多収となりますが、高温ぎみで乾燥
しますと、つる伸びは不良となり、品質も低下します。
ハウスで良莢を多収するには、日中の過度の高温に注意し、初期から液肥な
どを用いてつる伸びを促進させるようにします。
畑地でも乾燥するときは灌水の効果が大きいです。
圃場の選定と肥料
エンドウは酸性土、排水不良地には不適で、リン酸欠乏にも弱いです。耕土
の深い、排水のよい地力のある圃場を選びます。連作は避けます。
10a当たり堆肥1,500kg以上のほか、成分で窒素10kg、リン酸15kg、
カリ12kgを標準とし、リン酸は全量元肥とします。
着花が非常に早いので、特に始めから肥料を効かせるように施します。
栽植距離
畝幅100㎝、株間10㎝とし、1か所2粒まきとします。1リットル粒数は
2,800~3,000粒です。エンドウの発芽適温は18~20℃です。
播種
秋まき(露地)は、寒害によって欠株を生じやすいので、本葉2枚くらいの
小苗で越冬させるよう遅まきし、株元が凍らないよう防寒します。
春まきは、平坦地ではできるだけ早くまいて暑くなるまでに収穫します。育
苗する場合は植え傷みしやすいので、大きめのポットを用いて、小苗で定植し
ます。
間引き
分枝がごく少ないので間引きはしません。
支柱
ハウス栽培では150㎝前後、温暖地の露地栽培では70~80㎝程度の草丈にな
るので、これに見合った支柱(ネットなど)を立てて、ポリテープで誘引しま
す。
収穫・出荷
「グリーンピース」のように粒が肥大して、莢がまだ鮮緑色で外観のよいと
きに収穫します。
涼しい時間に収穫し、通気のよい容器で出荷します。保冷車で出荷すると品
質が非常によいです。
詳しくは、株式会社 サカタのタネさんのホームページのつるなしエンドウ 「スナック2号」の項をご参照ください。
種を蒔いてしばらくするとこんな苗になります。
えんどうは、葉の色がいいですね。
つるなしのえんどうがあるのは、知りませんでしたが。
次に、つるなしいんげんのプランター11個です。
特性
1. 濃緑の丸莢は長さ13cm前後になります。
2. スジがなく、曲がりにくくいインゲンです。
適応性
地力のある畑で栽培するのがよく、露地栽培のほかハウス栽培にも適しま
す。
圃場の選定
土質はあまり選びませんが排水、保水のよい地力のあるところが最適です。
過湿地では高畝にして、排水対策を立てます。乾燥地には堆肥を施して灌水
し、酸性土壌は石灰で矯正して栽培します。
圃場準備
マメ科の野菜のなかでは肥料は多めに施したほうがよく、とくに開花後、莢
が肥大するときに肥料切れすると、曲がり莢などの下物が多くなるので注意し
ます。早めに完熟堆肥と石灰を施し、深耕して通気性のよい土づくりをしま
す。施肥量は前作や土壌条件によって異なりますが10a当たり窒素10~12kg、
リン酸15~18kg、カリ12~15kgを標準とします。
移植栽培
移植栽培はセル苗を利用すると管理、定植作業の労力を軽減できます。セル
に肥料分の少ない軽めの土を用いて播種します。地温は23~25℃を目標に適湿
にします。発芽後は換気をし、がっちりとした苗に育て上げ、初生葉が展開し
た段階のごく若苗で定植します。定植前は温度をやや低めに管理し、苗の順化
を行います。株間は30cmを標準とし、極端な密植はさけるようにします。
直播栽培
土壌病害虫が発生、加害されやすいですので防除に努めます。1穴3~4粒ま
きとし、本葉展開時に生育のよい株を1~2本残します。なお覆土は約3㎝と
し、播種後に多雨が予想される場合はやや浅めに、覆土過多による酸素不足で
の発芽障害を防ぐようにします。畝幅120cm、株間30cmの2条植えを標準と
します。
管理
花の咲く前に短い支柱を立てるか、株元に土寄せし倒伏を防ぎます。ハウス
では30℃以上にならないように換気に努めます。灌水は過湿にならない程度に
とどめ、根腐れや過繁茂になることに注意します。追肥は開花時に行い、莢つ
きや肥大の促進をはかります。
病害虫・生理障害
インゲンだけでなく、エダマメやソラマメなどマメ科作物の連作を避け、日
当たりと通風と排水をよくし、炭そ病や根腐病などの病害を防ぎます。アブラ
ムシは、葉の生育を阻害し、モザイク病を媒介するので、早期発見、早期防除
に努めます。アブラムシは光るものを嫌う習性があるので、シルバーマルチを
すると防除効果が期待できます。ハダニは乾燥で発生が多くなるので、敷きワ
ラをするなどして畑を乾かさないようにします。
収穫・保存・利用
莢の粒の肥大が遅いので、収穫期の幅が広く、また一斉収穫するのにも向き
ます。収穫は朝の涼しいうちに行い、暑い日中は避けます。
詳しくは、株式会社 サカタのタネさんのホームページのつるなしインゲン 「セリーナ」の項をご参照ください。
えんどうに比べて発芽も遅く、と言うよりも、発芽率が悪いのか?
つるなしいんげんは、食用としてよりも、虫よけとして野菜のそばに栽培していました。
実は、先ほど紹介したキュウリとトマトの苗のそばにも種を蒔きました。そっちがつるなしいんげんのメインです。
キュウリなどの虫除けに育てていたつるなしいんげんですが、成ったいんげん豆を食べたら(さやのまま食べますが)おいしくて、今年は、プランターでも育ててみることにしました。
マリーゴールドとハーブも、ポットに種を蒔いて、苗を育てています。 次の3つの写真はサンルーム外側の一段と、その次のトレー1つで、全部で数えてみたら241鉢ありました。 よくもまあ暇にまかせて、苗ポットをこんなにたくさん作ったものだなあと思います。
マリーゴールドの芽が出ました。
ハーブは、店頭にあるペパーミントやラベンダーなどを適当にブレンドして蒔いています。
昨年以前に苗ポットで育て、路地に植え替えたものが自生しています。これは、レモンバームです。
つづく